三十代初め、動物を擬人化した緻密なテンペラ画でデビューしたが、その後大きく変貌し、人物をデフォルメした自由な構成となり、その変化は、安井賞以降も続いている。素材も画風同様に自由なものとなり、今回は、彫刻された木材を下地に古い和紙を張り込み、穴を開けたり、焼いたりと立体的な表現を施し、一か所にとどまらない小林裕児の魅力を存分に見せてくれる。
1948年 東京生まれ
1974年 東京芸術大学大学院終了
1987年 春陽展賞を受賞
ギャラリー椿にて個展
以後各地にて個展
1996年 第39回安井賞を受賞