四谷明子 展

2007年1月15日(月) 〜 20日(土)

11:00-18:30 日・祝休

ギャラリー椿GT2

〒104-0031

東京都中央区京橋3-3-10 第1下村ビル1F

tel:03-3281-7808 fax:03-3281-7848

E-mail: gtsubaki@yb3.so-net.ne.jp

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--関連情報--

四谷明子氏 略歴
神奈川県出身
女子美術大学短期大学部卒
1988〜 春陽会展出品 2000、2001、2002春陽展奨励賞受賞
1991〜2002 女流画家協会展出品 2000マルオカ賞受賞
1996 伊豆美術祭(伊東市主催)
1999 第28回 毎日・現代日本美術展(東京都美術館・京都市美術館)
相模原ゆかりの作家達展(相模原市民ギャラリー企画)
2000 第29回 毎日・現代日本美術展(東京都美術館・京都市美術館)
相模原市・無錫市美術交流展(中国 無錫市博物館)
2001 文化庁 第35回 現代美術選抜展(岐阜、愛媛、岡山、青森)
個展(小野画廊・京橋)
2002 近・現代の女性作家展(相模原市民ギャラリー企画)
絵になる瞬間展(女子美アートミュージアム企画)
第6回 小磯良平大賞展(神戸・帯広・東京・福岡)
個展(銀座・小野画廊)
2003 個展(銀座・小野画廊)
2004 Global Art 2004 In New York (ニューヨーク・ワールドトレードアートギャラリー)
2005 個展(ギャラリー椿・GT2)
2006 MARUCUBE WOMAN’S EXIBITION (丸ビル回廊ギャラリー)
2007 個展(ギャラリー椿・GT2)
他グループ展多数
現在 春陽会会員、日本美術家連盟会員

・・・油彩10点と鉛筆画4点で空間を構成。

前回までは手法によって作風も完全に分けておりましたが、今回はできるだけ関連をもつような流れにしました。

・・・2005年のインタビューでは、描かれている無機的な構造物は人間と云われていましたが・・・。

ええ。描かれている無機的な構造物は、人の形はしていませんが、自分では人間そのものと思っています。この構造物には血は通っていませんが、ある意味共時態文化の堅牢なパラダイムを無機質的な構造体にメタモルフォーゼさせることで、過去から未来へ向かって行く時間軸の流れが際立つのではないかと・・・。以前は地平線を入れることで永遠性を表現していましたが、今回は消失点を敢えて画面に提示しないで、パースペクティブな構造物をダイナミックに全面に押しだすことで、ある一点に集約しているような流れにいたしました。

・・・空を闇にして消失点を画面に入れないと、現実の空間のある一点に集約していきますね。

2005年の展示でヒントをもらったのですが、構造物を俯瞰する視線から見上げる視線へ垂直的に組み替えることによって、より空間に入り込みやすい方向にアプローチできたのではないかと思うのです。空を暗闇にしたのは意識して演出したわけではないんです。ただ現代社会を見渡すと混沌へと向かっているようで不安になるというか。それが無意識の内に身体を通して警告を発しているのかもしれません。

・・・暗闇は混沌への扉ということですか。消失点へ向かっていく構造物は、それは未だ人間には見えない未来への予兆かも・・・。

そこまではっきりと意識はしていませんが、漠然とした不安の中で人間の目指す未来へ思いを馳せることはあります。人は何処に向かうのか。興味はつきません。

〜20日(土)まで。

   

(c)YOTSUYAAKIKO