山本 重隆 展

2006年11月13日(月)〜11月18日(土)

最終日p.m.5:00・日曜休廊

a.m.11:00〜p.m.6:30

ギャラリー椿GT2

東京都中央区京橋3-3-10第1下村ビル1F

tel.03-3281-7808 fax.03-3281-7848

お問い合わせ gtsubaki@yb3.so-net.ne.jp

--関連情報--

・山本重隆 展 2006年

・山本重隆 展 2005年 インタビュー

略歴
1982 多摩美術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了・神奈川県美術展(神奈川県民ホール)・二紀展(東京都美術館 '84年迄)/1983 神奈川二紀展(神奈川県民ホール '84年迄)/1984 二紀新人選抜展(東京セントラル美術館)/1986 ESSE彫刻展(ぎやらりいセンターポイント東京 '88年迄)/1993 アートヒル三好ケ丘 '93年彫刻フェスタ(愛知県)/1995小品展(ぎやらりいセンターポイント東京)/1998 天理ビエンナーレ展(全国巡回)/神奈川県展(神奈川県民ホール)/1999 神奈川県展(神奈川県民ホール)/2000 現代美術小品展(小野画廊 B ・ one)・国民文化祭ひろしま(広島)・ROTA 2 0 0 0展(横浜ガレリア・セルテ)/2001 個展(京橋・小野画廊)3月・個展(京橋・小野画廊)10月/2002 個展(銀座・小野画廊)4月・個展(銀座・小野画廊)12月/2003 個展(銀座・小野画廊)6月/2004 個展(銀座・小野画廊)3月/埼玉県川口レストラン『マリア』作品設置3月/2005 東京都板橋区グローリオ成増アルグレッソ(マンション)作品設置5月/箱根強羅会員制ホテル作品設置9月/個展(京橋・ギャラリー椿GT2)10月/2006 弟2回サムホール展(ホワイトキュウブギャラリー京都)準グランプリ受賞/2007 個展(ホワイトキュウブギャラリー京都)1月予定

 

・・・今回のテーマは「RED LIP」

以前より顔を表現したいと考えておりました。
ただ、どのように顔を表現しようかと試行錯誤しておりましたが、あるとき雑誌をめくっていましたら、赤い唇の女性が目に飛び込んで来たのです。

・・・その時にインスピレーションを感じられたのですか。

ええ。今まで形が形成される以前の細胞のような混沌とした世界といいますか、「うごめくものたち」を点・線・三角・丸・四角といった単純な形で表現してきました。僕自身シンプルなものが好きだということもありましたし、制作上の制約があって複雑なものは出来ないと思っていたからです。それで簡略化されたものになりました。

 

・・・2005年のインタビューでは、「エネルギーを表現する」といわれていましたよね。

私の作品の特徴は布の張りによって生じるエネルギーにあります。凹面の外から内へ入ろうとするエネルギーと、凸面の内から外へ出ようとするエネルギーの相反するバランスにあるのです。このような作品を制作し始めのころは、形が全て凸面のエネルギーで形の陰影で見せるものでした。(ライティングで形の陰影を強調する)ですから色も単色が多かったのです。でも、数年前から具体的な形を創りたい気持ちを強くもち、「WHITE」とというテーマのころは、丸や円弧を組み合わせた人形(ひとがた)や山の上の竹の風景画風の作品もありました。けれどまだまだ基本的な形からは抜けられませんでした。また、布を木型に張り込んだ時に、その木型のとおりに形が出ないと満足できませんでした。それは多分、陰影で見せるということにこだわりすぎた結果かもしれません。でも考えかたによっては形がハッキリ出ないところは色を塗ることで形を認識できるんですよね。そう考えるとある程度複雑な形もこの技法で作品が制作できると思いました。細胞も核分裂を起こしながら形が形成され進化するわけですから・・・。

    

・・・進化した細胞が顔を形成したということでしょうか。

今回展示した作品は全て同一人物です。
女性の顔の中で赤い唇は一番官能的でセクシーなパーツではないでしょうか。目と鼻を描かないで凹面を強調することで、凸面の赤い唇がより強調されます。髪の色、ドレスの色、形の大きさ、この魅惑的な赤い唇が少しずつ違う表情を見せると思うのです。色はリキテックスでエアブラシで8回ほど吹き付けています。そうしないとこのような色は出ないんですよ。色彩と陰影で生じる赤い唇のエネルギーを直接見て感じて頂ければと思います。

〜18日(土)まで。

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