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「いろんなキモチ、それはみんなきらきらです」
530×455(mm), 2013
木製パネル、雲肌麻紙、松煙、ゴールドアフレア、パールアフレア、クロイゾネールレッド、フラメンコブルー、フラメンコグリーン、膠


私は5年前に父を亡くした。
そのことから「生」というものを考え、命を産むことができる女性の力に魅力を感じた。
と、同時に、自分が女性であることも意識した。

昔から自分の容姿がコンプレックスだった。
女の子らしい「ピンク」「レース」「リボン」などに強い憧れを持っていた。
画家を志して節約し、服を買うのも我慢してきた。
その気持ちを、父の死をきっかけに少しずつ開放していった。

かわいいものに囲まれてどきどきすること。
それは女性ならではの力であり、あらゆることを肯定的に見ることのできる力である。
この力を、この現代で必要な方向へ向けること。
それは、繊細でささやかな輝きの絵でできないか。
女性には、全てを「きらきら」だと「美しい」と思える力がある。