GALLERY TSUBAKI ギャラリー椿
伊津野雄二 展 |
光の朝が山野をひたすとき
街もまた光の海にしずむ 砂の砦のように 深く長い吐息が はてることのない干潟のかなたまで流れ ふたたび胸をなみうたせ すべてを飲みほすとしても 人は糸を紡ぎ 機を織る ささやかな灯りのもと 小さな家の中では Tide 2009 伊津野雄二 |
ギャラリー椿は伊津野雄二さんの5回目の個展を開催します。 伊津野さんは、木彫を主として制作されています。 顔からネックライン、デコルテラインはとても滑らかなタッチで仕上げ 顔のバランスからすると少し逞しい腕と足は荒々しいノミのタッチを残しています。 近寄りがたい神々しさと、強さ、それに相反する慈愛、清らかさ、といった美しさと逞しさが 同居する古代神話の女神像とも、女性の理想像とも捉えられるような彫像です。 今回はこの女性像をテラコッタ、ブロンズで作り、イメージを繰り返すようにします。 この女性像と、軽やかに走っている女性像とともに、大理石彫りの小さな家と街も展示されます。 つつましやかに、しかし逞しく連綿と続く私たちの命と暮らし、そういうものが伊津野さんの根底のテーマとなっています。 今回は走る像が展覧会に楽しげな躍動感をあたえています。 ぜひこの機会にご高覧下さい。 |
お問い合わせは
gtsubaki@yb3.so-net.ne.j