GALLERY TSUBAKI ギャラリー椿

大月雄二郎展
2月3日(月)-17日(土)
a.m.11:00〜p.m.6:30(日曜・祭日休廊)


「世界の意味」vol,T

写真・オブジェ・版画・油彩など、多彩な表現でニューヨーク、パリなど国際的に活躍するパリ在住の大月雄二郎。ギャラリー椿では初個展となる。
神戸出身の彼は30年前に状況劇場の紅テントで舞台に出演、その後パリに渡り、同地にて故池田満寿夫氏にドライポイントを習う。
その後もパリを拠点とし、世界各国で数々の個展を開催している。
今回の展覧会では「世界の意味」という共通のタイトルで、稲垣足穂を彷彿させる彼の想像世界をオブジェで表現、それを写真に撮った新作約35点を
発表する。作品から発する哲学的ともいえるその独創的な世界をぜひご堪能いただきたい。

   

大月雄二郎(おおつきゆうじろう)

1948年、神戸市生まれ。68年、関西学院大学理学部中退後、69年に状況劇場に入団、71年に退く。そのころから銅版画に興味を抱き、山本六三によってその手ほどきをうける。72年からはパリに住みつくが、同地で池田満寿夫に出会い、ドライポイント技法を習う。81年、作家・映像作家ロラン・トポールと親交がはじまり、多大な影響を受ける。同年の番町画廊での銅版画展以来、東京、パリをはじめアメリカ、ベルギー、モナコ、トルコなどで数多くの個展、グループ展、国際美術サロンに出品。受賞多数。稲垣足穂の作品と思想に魅かれ、独特のエスプリに富んだイメージ表現、オブジェ感覚を育てている。2001年に「時間の色」、03年に「キネマの月」を東急文化村ギャラリーでの個展で発表。04年、オブジェ作品の延長としての写真作品のシリーズ「世界の意味」の制作を開始した。


大月雄二郎展 インタビューはこちら!

脳機能局在論というのがありまして、脳(特に大脳皮質)の(部分ごとに)機能を司っている場所が書いてあります。これはイギリスのものですが、パリの骨董店で見つけました。骨相学の見本です。陶器で出来ているんですよ。医学の模型として使っていたレディーメイドなんです> > 続き


大月雄二郎(YUJIRO OTSUKI)

1948 神戸に生まれる
1968 関西学院理学部中退
1969 山本六三氏に銅版画の手ほどきを受ける 
1972 渡仏
1978 パリで池田満寿夫氏に出会い、ドライポイント技法を習う
1981 ロラン・トポールとの親交がはじまる。

〈主な個展〉

1981 番町画廊にて初の銅版画展(東京、銀座)/淀画廊 同展(大阪)
1984 番町画廊 銅版画、デッサン展/淀画廊 同展
1985 Galerie Jean Briance(Paris) 銅版画、コラージュ展
1986 番町画廊 銅版画集『一千一秒物語』展/
    Galerie Luber(Philadelphie USA)銅版画展
1987 番町画廊 オブジェ展 標本箱シリーズ『Out of the Blue』
    村田画廊(東京、町田)コラージュ展/伽藍堂ギャラリー(名古屋)銅版画展
1989 SAGA展Grand Palais(Paris)、銅版画を発表
1991 Galerie Laffanour(Paris)にて油彩、オブジェ展/サロン・リネアート(Gent、ベルギー)油彩展
1992 FIAC 91 Grand Palais (Paris)にて油彩、オブジェ展/Galerie Laffanourにてオブジェ展
1994 Boycott Gallary(Bruxelles)油彩展
1995 Galerie Nev(Istambul)にて油彩、コラージュ展 『Istambul, I've never been』
1997 Galerie Catrin Alting(Antwerpen、ベルギー)デッサン、油彩、オブジェ展『狩猟の形而上学』
1998 Galerie Laffanour (Paris)にてデッサン、オブジェ展
2000 Studio Zoro (Paris) 総合展『私は家に帰らない』
2001 東急Bunkamuraギャラリー 油彩、 銅版画、デッサン展『時間の色』
2002 セルヴィス・ギャラリー(大阪)油彩、銅版画展
2003 東急 Bukamura ギャラリー『キネマの月』
2005 中京大学アートギャラリー Cスクエア 「世界の意味」を含む総合展
2006 Galerie Vallois(Paris)小林モー子とのコラボレーションによるビーズ画展
    「Au fil des perles」

〈主なグループ展〉

1982 Galerie Jean Briance『Le baiser』(Paris)
1985 Conseil General du Val d’Oise『12人の日本人画家展』グランプリ受賞
1991 L’isle sur la Sorgue 文芸アソシエーション『アーティストが遊ぶ時』
1992 Galerie Reflex Modern Art(Amsterdam)『ミニチュア美術館』
1993 Galerie Vallois(Paris)『アブラム・トポールに捧ぐ』『果物と野菜』
1994 第25回 現代美術展 シャトー美術館(Chteau Muse de Cagne sur Mer、France)
    黄金のパレット賞受賞 モンテカルロ 国際現代美術展 Valverde D’Ayala Valva侯爵賞受賞
1996 Galerie Jerome de Noirmont(Paris)『パリ祭』
1999 Galerie Accatone(Paris)『ロラン・トポール オマージュ展』
2000 第27回 現代美術展 シャトー美術館(Chteau Muse de Cagne sur Mer)『現代日本のヴィジョン』
2001 Galerie Accatone (Paris)『磔刑展』
2002 Galerieディリマート(Istambul)『共犯展』
2004 FIAC.Galerie Laffanour (Paris)にて写真作品発表『世界の意味』
2005 中京大学Cスクエア 巌谷國士美術評論集「瀧口修造と日本のアーティストたち」展
2006 ギャラリー椿 「封印された星」展 
    Palm Beach 3, Galerie Art Of This Century 「Meaning of Life」USA
    Arco, Galerie Art Of This Century Madrid Spain

〈主な出版物〉

1986 銅版画集 稲垣足穂『一千一秒物語』神戸玻璃館 番町画廊
1990 カタログ『夜の端で』(テキスト:ロラン・トポール)Galerie Laffanour 刊
1992 Autrement 科学と社会シリーズ 表紙制作
1995 カタログ『Istambul, I've never been』
1998 短編私小説『Riang, ma chinoise』(デッサン、テキスト)Dumerchez社刊
2001 デッサン、短編小説『耳とひまわり』Les Episodes刊
    銅版画集『幸運のマエストロ』玻璃館刊
2002 銅版画集『Good-bye to all that』玻璃館刊
    短編小説『Je ne rentre pas la maison』Les Episodes 刊
2003 銅版画集 稲垣足穂「キネマの月」Paris玻璃館 刊
2004 カンヌ映画祭 監督週間 ポスター制作
2006 カタログ「Au fil des perles」テキストClemence de Bieville, Galerie vallois 刊

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