GALLERY TSUBAKI ギャラリー椿
 

内林武史展
−机の上に宇宙を探す−

2006年6月19日(月)〜7月1日(土)

お問い合わせ gtsubaki@yb3.so-net.ne.jp

関連情報 2004.7


「回転と定位」2006
H278mm×W273mm×D95mm
木、真鍮、電球、モーター、他
造形作家として、個展をはじめあらゆるニーズにあわせた造形活動をこなす内林。
少年時代の気持ちをくすぐるその作風にギャラリー椿のオーナーがほれ込み、2004年から企画展を行なうことになった。前回は「空飛ぶ椅子」「自動お絵かき機」など、ユニークな発想と確かな技術により観るものを楽しませてくれた。
今回は、机の上で楽しめる宇宙を感じさせる新作が中心になる予定。
どこか懐かしい、幼き頃の自分をふと思い起こす空間になることだろう。 新作約20点を展示予定。

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地球を周る月に行くのがやっとの人類が、果たして銀河系内の 他の太陽系に辿り着くのはいったいどれくらい先なのだろう。 無数の銀河が存在し、その大きさが150億光年ともいわれる大宇宙を どこまで知る事ができ、またどこまで行くことができるのか。「三日月と満月は実は同じ物なんだな。」と、なんとなく理解し始めた幼い頃 宇宙の大きさを考えると、なんだか胸と腹の間あたりが少し苦しくなったような記憶がある。 かつて、どれだけ沢山の人間がその大きさを考えてきたことだろう。 今でも少し苦しくはなるけれど「わからないものは仕方がない。」と開き直り 宇宙の謎がまだまだあるからこそ、好きに想像して楽しめるのでは、とも考え 惑星を模した球を箱の中に閉じ込めたり、机の上に光りを灯らせて沢山の銀河に見立てたりする。 静寂と暗闇。恐らく「己の存在」を深く考えてしまうような、とても魅力的であり重力も空気も無い過酷な環境であろう宇宙には、当分気軽に行けないだろうから こんな科学とは無縁の空間で行った気になるのも楽しいものです。

内林武史

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「Photo :Kenichi Tani」

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