今回の作品はMy position という一連のテーマで制作しています。
Positionという言葉に含まれる、位置、場所、情勢、立場、境遇、地位、姿勢、様子、見解などのその様々な意味を包括しています。
今回のテーマに至る過程上、自分自身に対する問いを何度も繰り返しました。
アイデンティティーという帰属性を主に、現在の自分自身のPositionまで、様々な状況を描きました。
掛かれている人物は、自意識を強調するために描かれています。周囲のうさぎ達は、自意識の存在しない対象(他人であったり、固着観念)を指しています。鏡の中の存在、また、神秘的な象徴として物語りの中でしばしば擬人化されて登場してくる所から、うさぎを描いています。その無性格な印象、また、異世界の住人的な要素は、他人の意識、思考、また自分の理想に対して感じる“距離”とリンクする部分があります。
今回は自分の身近な状況を、その二者と共に描く子とによってMy positionをクローズアップさせようと試みました。
今回は自身の帰属性を示す場所(Parents’ home, Return to Tokyo
tower, Studio)や、日常のコミュニティの象徴的な場所を(Public bath, Platform Construction
site)描いています。自己の存在は他人との関係によって、場所が確定させられている部分を強く感じるからです。
また、Life dropsは、沢山の命が生まれ落ちてくるイメージを描いていて、その数ある誕生の中で何故自分が自分で生まれてきたのか、という視点を描いています。
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