GALLERY TSUBAKI ギャラリー椿
コイズミ アヤ 展 − my home − 2003年 3月24日(月)〜4月10日(木)
お問い合わせ e-mail - gtsubaki@yb3.so-net.ne.jp
40×40×34p |
18×18×18p |
作家コメント
my home
人間は血・肉であり、土である。
大地が隆起して山となり、その土は豊かである。
今はまだその山を登らずともよい。
(この上方への視点は、地下からの地上へのものとは異なる。)
豊かな土の塊を身近に感じながら
過ごせばよい。私は箱を用いて内側の世界を表してきました。
箱は内側を自由に解放するために有用です。
社会生活の中で被ったままになっている表皮の代わりを
箱の外壁が担ってくれるため、
その中では無防備になることができるからです。今回のテーマは my home 。
家族・命・生活・私に関する興味が呼び寄せたイメージについて制作しました。
とくに、娘の誕生を経て、肉としてのつながりが強く、
しばらく心的、肉体的に分離出来ない状態にあったという体験が影響しています。
繁殖という生物としての本能的な経験は、
多くの時間を理性的に過ごしている人間にとって、
自分の中に埋没していたイメージを、強く揺り起こさずにはいませんでした。
それは、母子の分離が私には難しかったということだけでなく、
肉体と精神(頭脳)は分離出来ないことを知ってはいても、
肉体の生活について、あまりにも意識的でなかったことの揺り返しでした。
分離、分化できずに在ることが自然な様であることを
きちんとわかったように思います。物事を観察し、把握し、分析し、思考するために、
未分化の状態から、分化していくことはあたりまえの仕方であり、
これまでの知の発展の流れだと思います。
一方で、神に近付く(接神)ために
万物の無限で未分化な状態、はじまりの瞬間へと
戻っていくことを目指す衝動が存在します。未分化な状態からでしか、見えない景色があることを感じています。
コイズミ アヤ
略 歴
1971 東京に生まれる
1994 武蔵野美術大学 空間演出デザイン学科卒業<個展>
1996 ギャラリー椿(京橋)
1997 「距離と変容の器」詩と立体のコラボレーション展示 :ギャラリー椿
(詩=「言語地図」関口涼子)
OAGハウスロビー(ドイツ東洋文化研究協会)(赤坂)
1998 「未知の信仰のための空の器」 :コバヤシ画廊(銀座)
1999 「 Destination 」 :ギャラリー椿
「庭 - the world technique -」 :ギャラリー人(吉祥寺)
2000 「1997〜1999の仕事」 :ギャラリー・イン・ザ・ブルー
「部屋」 :楽風(浦和)
2001 switch point(国分寺)
「頭上のプール」 :ギャラリー椿
2002 「頭上のプールII・光を待ちながら」 :松明堂ギャラリー(鷹の台)
「頭上のプール」 :画廊編(大阪)<グループ展等>
1996 現代のオブジェ展 :ギャラリーおおひら(高知)
現代アートフェスティバル :丸栄スカイル絵画サロン(名古屋)
1997 第5回国際コンテンポラリーアートフェスティバル’97
第4回ボックスアート展 :ギャラリー・イン・ザ・ブルー(宇都宮)
1998 第5回ボックスアート展 :ギャラリー・イン・ザ・ブルー
MESSAGE '98 :コバヤシ画廊(銀座)
1999 第6回ボックスアート展 :ギャラリー・イン・ザ・ブルー
2000 Jin Session Small Works 2000 ギャラリー人小品展 :ギャラリー人
2001 Jin Session Small Works 2001 ギャラリー人小品展 :ギャラリー人
第8回ボックスアート展 出品 :ギャラリー・イン・ザ・ブルー
BOX ART展 出品 :(2002にかけて巡回)リアス・アーク美術館
新潟市美術館
おかざき世界子ども美術博物館
静岡アートギャラリー
高知県立美術館
2002 Jin Session Small Works 2002 ギャラリー人小品展 :ギャラリー人
第9回ボックスアート展 出品 :ギャラリー・イン・ザ・ブルー
神田そばあーとフェスティバル 出品
2003 BOX ART 出品 :三菱地所アルティアム(福岡)
BOX ART 出品 :東急 Bunkamura Gallery(渋谷)